リダイレクトテストでバリエーションの配信比率が低い
問題
リダイレクトテストで配信比率をオリジナル:バリエーション=50:50で設定しているのに、オリジナルよりバリエーションの露出が少ない。
解決の手順
1. キャンペーンを2週間以上実施する
データが蓄積するにしたがって、訪問者の差異が減少する可能性があります。配信期間が短い場合、2週間以上キャンペーンを実施してください。
2.Safariブラウザのセキュリティによる乖離への対応
1の配信期間で解決しない場合、バリエーションでのみ行われるリダイレクトが、主にSafariブラウザのセキュリティによって妨げられている可能性があります。
ABTasty社によると、Safari15以降のブラウザで20%以上の乖離が発生した事例も確認されています。
対処方法
上記を踏まえた検討可能な対処方法は下記4つです。
(1)長めに配信する
テストを長めに実施することで、データの蓄積によるバリエーション間の差異を少なくし、影響を最小限に抑えることができます。ABTasty社では通常2週間を目安としていますが、ウェブサイトのトラフィック量によっては2週間以上実施が必要な場合もあります。
こちらの方法は最も実施が簡単ですが、配信期間が長くなる点と、バリエーション側のみデータに若干の欠損がある状態で評価することになる点が、懸念として残ります。
(2)オリジナルもリダイレクトで実装する
バリエーションと同様にオリジナルもリダイレクトを利用して実装することで、配信数の乖離を防ぎやすくなります。
こちらは(1)の次に現実的な対処方法ですが、実装工数が増える可能性があります。
(3)Safariをテスト対象から除外する
主な要因であるSafariをテスト対象から除外することで、乖離が発生しにくくなります。
こちらはABTasty社から推奨されている方法ですが、Safariユーザーが多い場合にはテスト結果の信頼性が低下する可能性があります。
(4)サーバーサイドリダイレクトでABテストを実施する
サーバーサイドリダイレクトを利用することで、ブラウザのセキュリティによる懸念を軽減し、テストの信頼性を高めることができます。 サーバー側でリダイレクトを行う「Flagship」というソリューションがございますが、導入には追加費用がかかります。
上記で問題が解決できない場合は、お手数ですが担当までご連絡ください。
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